虫歯や歯周病など歯科疾患の主な原因は、口腔常在菌の異常な繁殖、停滞です。
従って、ブラッシングの第一の目的は、この口腔細菌を除去することです。
しかしこれだけでは十分な原因除去療法とはいえません。
オーラル・フィジオセラピーとは、歯の表面の細菌を除去するだけにとどまらず、歯肉の表層部及び、歯周の深い組織へ生理的刺激を与えて組織を活性化し、本来組織に備わっている自然治癒力を引き出そうとするものです。
それには
歯肉に対して適度な擦過刺激を与える長時間ブラッシング
歯根膜、セメント質、歯槽骨に対して刺激を与える精咀嚼(50回噛み)
を実践することが必要です。
さらに口腔局所だけでなく、食習慣をはじめとする生活改善や運動、呼吸法などを日々の生活に取り入れることも大切です。
このようにして全身的な抵抗力を高めることがまた、口腔諸組織の健康を促して再発を防ぐことになります。