非外科処置で歯を救うという片山恒夫先生の考えに基づいて、歯周病治療を行っています。
歯周病の主な原因は、口腔常在菌の異常な繁殖、停滞です。歯肉が炎症を起こし、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶け、そのうちに歯がぐらついてくる病気です。
初期の歯周病であれば、ブラッシングを中心とした生活改善をすることで治せます。
歯周病治療を目的としたブラッシングのポイントは、症状に合った歯ブラシの選択と使い方です。
硬組織である歯と違って、軟組織の歯ぐきは歯ブラシの硬さや使い方が適してないと治りにくいものです。
治療当初は歯ぐきを傷つけないことが何よりも肝心ですから、やわらかめの歯ブラシから始めます。
その後次第にふつうの硬さの歯ブラシに移行していきます。ふつうの硬さの歯ブラシでしっかりこすってもびくともしない歯ぐきにすることが目標です。
歯周病はお一人お一人症状が異なりますので、その方に合ったブラッシング指導をいたします。
<ブラッシング指導だけで改善出来ました>
〈初診時:赤く腫れた歯肉〉
〈3ヶ月後:腫れがひいた歯肉〉
中高年で抜ける歯の多くは、歯周病が原因です。歯周病は水面下で進行し慢性化するため、発見が遅れてしまいがちです。
今まで仕方なく抜歯と考えられてきた歯も、片山恒夫先生の考えに基づいた徹底したブラッシングと治療で、できるだけ抜かずに保存する治療を行っています。
とくに大事な2つのポイント
1.原因細菌(プラーク)を徹底的に除去する~長時間ブラッシング
2.オーラル・フィジオセラピーの実践
人間が本来もっている『治ろうとする力』を引き出して
局所(歯肉や歯槽骨)の抵抗力と共に、全身の抵抗力をあげること。
※シエン社『<新版>歯槽膿漏-抜かずに治す』:片山恒夫 著